運営者の事

パソコン(PC)との付き合い

パソコン(PC)との付き合いは、遡れば小学生の頃からなのですが、当時パソコン(PC)なんて高価なモノを買ってもらう余裕なんてなく、近所の小さな電気屋さんへ通い、雑誌のプログラムを打ち込んでは遊んでいたものでした。なんの知識もなく、ただ本の通りに打ち込むのみで、なぜ動くのか？まったく理解できませんでした。

高校へ入り、自分のパソコン SHARP X68000を購入してからはゲームばかりしていました。そして、ある時パソコンに対しての意識が変わります。大きな声では言えませんが、友達が買ったゲームのコピーが欲しくて、通常のコピーをさせてもらうのですが、コピープロテクト(コピーでは正常に動かないようにする仕掛け)がかかっており、そのままでは動作しませんでした。

それを解除する目的でプログラムの勉強を始めます。当時インターネットなんて便利なモノは普及していませんでしたから、何から始めればいいのかサッパリわかりません。

色々な人と友達になりたい、他人の作ったソフトが欲しいという理由で、パソコン通信(簡単に言うと電話回線を使った掲示板システム)をやっていたのですが、そこで知り合った方にとても詳しい人がいて、足がかりとなる基本知識、解析手順を教えてもらいました。そこからプログラムを本格的に勉強し始めます。

プロテクト解除はパズルを解くような楽しさがあり、いつしかゲームをする事より、プロテクト解除をする事の方が目的となっていました。最終的には自身の作品を作りたくなり、ゲームを作るまでになってました。

今で言うパソコンオタクですね。

いきなりの挫折

高校を卒業後、とあるコンピュータ専門学校へ進学しましたが、入学と同時に肺炎にかかってしまいました。

初日という事もあり無理して出席し「クラスの出席をとる係」に就任。が、その日学校が終わったあと病院へ行くも、そのまま救急車で運ばれ、約一ヶ月ほど入院となりました。笑えますよね、出席とる係が一番最初に欠席なんですから(笑)

退院後は将来へのやる気も失ってしまい、学校へも復帰しづらく、事情を話し自主退学しました(学校のご厚意により、前期分の納入した学費は返還されました)。その後フリーターとなり、気ままなバイト生活を送ります。

貧乏バイト生活

フリーターになり、バイトしながら安い給料からお金を貯め、家にバイト代の1/3を生活費として納めながらも、普通自動車免許がとれたのは奇跡に近いくらいのケチケチ生活をして来たからだと思います。バイト中に昼食を取らずにジュース1本のみ等やってました(笑)

当時ゲームセンターの店員や、ス○キの純正車載ラジオを作る工場でハンダゴテでICくっつけるバイトなんかをしてました。

しかし運が悪いのか、どのバイト先も数年後に潰れてしまいましたが…。ラジオ作ってた会社の社長様には、新しい事業を始めるから手伝って欲しいと言われましたが、なんでか忘れましたが断ってしまいました。そして最後についたバイトで奇跡が起こります。

運命と言える、まさにここが分岐点！？

新規ビデオショップがオープンという事で、バイトを募集していました。すぐさま応募し面接をするべくお店に出向いたところ…そこは販売専用の「アダルトビデオショップ」だったのです！

応募者が20名から1名のみ採用という高倍率の中、なぜか僕がその場で採用決定してしまいました。内心「えー！！親や友人になんて言えばいいんだろう…」なんて思いましたが、とりあえずバイト先が決まって安心した事、こんなお店でバイトする機会なんてなかなかないので、話のタネになるのかな？と思いつつ帰ります。

わりとバイト中も自由で、僕も気に入っていました。ここで販売しているのは、DVD・ビデオはもちろん、アダルトグッズやツーショットダイヤルのプリペイドカードなんかも取り扱っており、自分の知らない世界が広がっていました。

ツーショットダイヤル業者からのお誘い

ツーショットダイヤルというのは、電話があればどこでも利用する事ができ、見知らぬ異性の相手とマッチングさせて会話やボイス伝言板等が楽しめるアダルトなシステムなのです。テレクラの簡易版みたいなもんですね。

そのシステムを簡単に利用するのにプリペイドカードが必要で、1,000円・3,000円・5,000円等あるのですが、それを業者さんが、定期的にお店へ補充と集金に来ます。

ある日、うちの店に来ていた名古屋の業者さんから「パソコンとか出来る？もしよかったらウチへ来ない？」というお誘いを受けました。正社員で雇ってくれるという事で、面接を受けに名古屋の会社へ行きます。

その会社は、金山駅からすぐのところにある、とても綺麗なビルの中にありました。出会い系サイトの運営や、それに付随する業務に関するホームページの制作のお仕事でした。

内心ドキドキでしたよ、こういった会社って、あちら系の方が運営してると聞いていたので(噂ですが)。実際は全然普通の会社で、ここでも社長様にすぐ採用していただけました。こういったアダルト業界のシステムの裏側を見ることが出来たし、大変勉強にもなりました。

出会い系から、IT企業へ

どんどん新しい事をやらせてくれる心の広い社長様と、とても良い環境と仲間たち。本当に毎日が充実していました。毎日豊橋から名古屋へ通うのは、とても大変でしたが…。

僕はホームページのデザインよりもシステムの開発がメインで、サーバー・ネットワーク構築と管理・社内外のウェブシステムの開発・会社が運営する出会い系サイトの管理などをやらせていただきました。

こちらでは本当に色々なスキルを学びました。今の僕があるのは、こちらの会社で自由に勉強させて頂けたからだと思っております。

そんな良い会社も、時代の流れなのか出会い系の売上も先細りとなり、色々みんなで協力しましたが立て直す事が出来ず、一部の社員のみ残り、解雇となりました。

取引先に助けられる

前会社の上司が取引先の社長様に声をかけて下さり、僕は豊田市にある会社へ行く事になりました。

この会社はインターネット広告の代理店と、競馬の予想サイトの運営をメインに行っていました。このインターネット広告のシステムは、僕が以前の会社で制作したものでしたので、改良や管理、他のシステムが開発出来るという事で、雇ってくれたようです。

ただ通勤の道のりは更に大変で、電車の乗り換え2回と、30分の自転車による移動。僕専用に駅から会社までの自転車を購入して下さったので、文句は言えません。毎日しんどかったですが。

ここには居られない

こちらの会社へ再就職して一年ほど順調に仕事をこなして慣れてきた頃、ちょっと問題が起こります。

以前いた名古屋の会社で僕が作ったシステムを、こちらの会社に買って頂いたのですが、そこには封印された機能がありました。

その機能を巡って僕は以前の会社と、この会社との板挟みになり、ある裏切りにあい、今の会社を信じられなくなります。

ここでは詳しく書けませんが…その裏切りにより、ここに居たらまた巻き込まれると思い退社を決意し、後日引き止めをお断りし退社させていただきました。

それから数年後、こちらの会社がある罪に問われニュースに載る事になります。僕も詳しくは知りませんが、あのまま居たら僕もニュースに名を連ねてたかもしれませんね。

寮務員というお仕事

お付き合いしている彼女が見つけてくれたお仕事なのですが、某超大手自動車部品メーカーの期間工さんの寮の事務管理という、ちょっと特殊なお仕事を派遣社員として就業する事ができました。

今までのお仕事とは全然違う職種ですが、以前の会社でIT系のお仕事がちょっと嫌になってたところがあったんでしょうね。新しい世界にワクワクでした。

面接の時に「ここでは、普段の生活ではあり得ない事が普通に起るけど、大丈夫？」と意味深な確認を何度もされ、この意味がしばらくしてわかるわけですが、本当に凄いです。本が一冊書けてしまうくらいの濃い日常を体験しました。

さすが色々な地方の方々が集まるだけあって、各地のお話が聞けたりして楽しかったです。もちろん楽しい事ばかりではなく、ニュースでしかお目にかかれない様な事も普通に起こってましたが、それは詳しくは書けない事ばかりなので、割愛します。

また期間工の方々は、入社後決められた期間しか働けないわけですが、仲良くしていた方が満期を迎え去っていくのは、本当に寂しいものでした。最初は挨拶もしてくれない方も、しつこく話かけるうちに仲良くなり、その後満期を迎えて去っていく…ちょっと寂しくもありました。

そして数年後、会社側の事情で寮の管理会社が変わることになりました。そうなると僕たちは派遣ですから、必要なくなり切られるわけです。職を失うという事で、他の寮務員の方は大騒ぎでした。僕は派遣会社の方より、正社員にならないか？というお誘いを受けましたが、就業先が遠方になるためお断りさせて頂きました。

会社側はとてもよい対応をして下さり、円満的に派遣切りを迎える事が出来ました。この事を機に以前からやりたかった、個人事業者として自分のスキルを売る商売をしようと思うわけです。

個人事業主として

そしてみっくすQとしての事業を開始していく事になります。

まだまだ未熟で、たくさんのお客様の信用を頂くまでには至っておりませんが、細々と頑張っているところです。これまでにも、色々な方々のご協力をいただきました。本当に感謝しております。もちろん、僕に依頼を下さるお客様すべての方に感謝しております。

また、こんなポンコツ人生の話を読んで下さった方々に感謝致します。少しでも僕に興味を持って下さり、信用し依頼をいただければと思います。

駄文・長文失礼しました。